iMac,iphone,ipad…。次々と世の中を驚かせ求められる製品・サービスを発表し、熱狂するファンを生み出していく。この世を去った後も未だにスティーブ・ジョブズの影響は至るところでみられる。

世界的ブランドである「パナソニック」をつくりあげ、晩年も「松下政経塾」を立ち上げ、政治家・起業家の育成に情熱を注いだ松下幸之助。「経営の神様」として亡くなった後も彼の経営思想に多くの経営者、起業家が共感し、学んでいる。

日本だけでなく、遠い異国の地でありながらもイタリア セリエAで活躍するサッカー選手となり、ワールドカップにも出場し、冷静に周りを見渡しながらゲームメイクしていくその姿がファンを魅了する。
引退後も世界中を旅した経験から、「TAKE ACTION FOUNDATION」という一般財団法人を設立し、参加者が楽しみながら社会貢献できる仕組みづくりをしている中田英寿は、他の引退後のサッカー選手と一線を画す活動をして影響を与えている。

なぜ、そんなことができるのだろう?

自分には、到底できないこと、、、と思うだろうか?
それとも、あの人ができるのなら、自分にもできるかもしれない!と思うだろうか?

やはり、才能を発揮させる人の思考は、圧倒的に後者です。

才能発揮のはじめの一歩は、自分の価値を受け入れることです。自分の価値を受け入れずに、自分にはそんな才能なんてないし、、、というマインドでいると才能にも気づけずに、発揮している実感も持てないでしょう。

「才能を自分で見つける方法 自分の秘密」という著者の中で、北端康良さんはこう言われています。

誰にでも「才能」はある。そもそも「あなた」も「成功者」も、何も変わらない。違うのは「才能の源泉」、つまり「出発点」を覚えているか、覚えていないか、だけだ。

誰にでも「才能」はある。僕もその通りだと思います。

まずは自分にも「才能がある!」と受け入れてから読み進んでくださいね。

今回は、才能が生み出されるプロセスを理解いただくことで、誰にでも当てはまる才能の見つけ方を知り、才能を発揮させていけるでしょう。

才能は繰り返し磨かれるから発揮される

冒頭でお伝えした松下幸之助やスティーブ・ジョブズ、中田英寿など、著名な活躍をしていた方々も最初から世界規模で華々しい活躍をしていた訳ではないです。

最初は、小さく自分の周りから価値を提供しだして、共感し、ファンになってくれる人が増えていき、徐々にその影響の輪が大きくなってきたということですよね。

それと同じように、もしかして、あなたもまだ影響の輪が大きくなかったとしても、自分の専門テーマを軸に周りに価値を提供しているかと思います。

どのような価値を提供しているのかは人それぞれですが、なぜ、それができているのかを紐解けば、才能に気づいていくはずです。

例えば、

・なぜ、一流のシェフは、注文が入るたびに、その時の気温や湿度など環境が違うのに、クオリティー高く、同じ料理が提供できるのか?

・なぜ、プロのセミナー・研修講師は、同じテーマでも参加者の属性や反応に合わせて、違う話しができるのか?

・なぜ、珈琲好きの喫茶店マスターは、「ほら、このタイミングで珈琲がお湯を入れてくれって教えてくるでしょ」というセリフが言えるのか?

・なぜ、パーソナルカラーを駆使するファッションコンサルタントは、相手に本当に似合う装いを瞬時にコーディネートできてしまうのか?

・なぜ、一流の営業マンは、相手と一言交わしただけで、「この人は契約する!」ということがわかってしまうのか?

・なぜ、プロの栄養学のコンサルタントは、パッと相手の爪を見ただけで、「1ヶ月ほど前に体調悪くしていましたか?」と瞬時に健康状態がわかってしまうのか?

 

なぜ、こういった才能が発揮できるのでしょうか?

 

それは、その人がこれまでに繰り返し、繰り返し磨いてきているからです。

繰り返し、繰り返し、同じ行動をしているからこそ、些細な違いも一瞬でわかるし、状況に合わせて実現できてしまうのです。

「えっ?努力しているということ?それが才能なの?」と人によっては思うかもしれないですが、努力という感覚とはちょっと違います。本人にとっては、それをやることが自然だし、自分が求めているからやってしまっているという感覚です。

やりたいからその行為・動作を繰り返し、その結果、磨かれているということなんです。

 

20万部突破のロングセラー経営書「ストーリーとしての競争戦略」を著書に持ち、「好き嫌い」と才能の著者 楠木建さんはこう言れています。

 

 

 

才能の源泉にはその人に固有の好き嫌いがある。とにかく好きなので誰からも強制されなくても努力をする。

それは傍目には「努力」でも、本人にしたら「娯楽」に等しい。努力をしているのではなく、没頭しているのである。そのうちにやたらにうまくなる。人に必要とされ、人の役に立つことが実感できる。

すると、ますますそれが好きになる。「自分」が消えて、「仕事」が主語になる。ますますうまくなる。さらに成果が出る。

この好循環を繰り返すうちに、好きなことが仕事として世の中と折り合いがつき、才能が開花する。才能は特定分野のスキルを超えたところにある。

繰り返し、繰り返し、磨いてきているから、その本人にとってはできて当たり前ですが、それを他の人が目にした時に、「wow!信じられない!天才的な才能を持っている!」となるわけです。

繰り返すことで才能が磨かれる理由

実際、海外でも活躍しているある講師のセミナーで聞いた話ですが、海外には才能開発センターのようなところがあり、そこには世界で活躍するアスリート達が、自身の才能開発のためにやってきて、日々、才能開発トレーニングを行なっているそうです。

そこで、何をしているのか?

それは、最高のパフォーマンスをする人のマネを徹底的に繰り返すそうです。

例えば、テニスであれば、このタイミングでラケットを振り抜き、その時の肘の角度はこの角度、だからボールにミートする瞬間のラケットの角度は、こうなって、、、など、お手本となる最高のパフォーマンスをしている動作を寸分の違いなく、徹底的に自分の身体に落とし込むべく、繰り返し、繰り返し、やるそうです。

これは単に、練習をしているのかというと、それだけではないんです。 実は、新しい脳の神経回路をつくっていると言われています。

どういうことかというと、人が何か言動・行動をする際には、脳で神経回路に電気信号が走るから、指示された言動・行動を身体が行う訳です。人は新しいことについては、それについての神経回路がまだできていないから言動・行動ができていないのです。ミスが多いというのも、その神経回路がまだ弱いのです。

一方で、人は自分にとって当たり前にできていることは、その部分における脳の神経細回路が強くなっているのです。 だから、そのことにおいては圧倒的にレベル高く、寸分の違いなく、パフォーマンスを発揮できるのです。

どうです?めちゃくちゃ面白くないですか、この視点。僕は、この話を聞いた時、驚きと今後の可能性に胸膨らんでその場で3回転半ほど回りそうでした。(笑)

 

 

実際、「才能を伸ばすシンプルな本」著:ダニエル・コイル では、こう書かれています。

 

 

 

 

才能についての新しい研究の大部分は脳科学、特にミエリンと呼ばれる物質を中心に展開する。(中略)繰り返し練習するたびに、脳はミエリンの新しい窓を特定の神経回路に追加する。したがって、練習すればするほど、ミエリンが増えて信号の伝導速度が高速かつ正確になり、スキルをどんどん高めることができるというわけだ。

「一流のスポーツ選手は練習中に何をしているか?」とUCLAで神経科学を研究するジョージ・バートゾキス教授は問いかける。「適切な刺激を神経回路に伝え、神経回路の周囲にミエリンを形成する。その結果、すべてのトレーニングが終わる、最高級の神経回路ができあがる。大きな帯域幅を持つ高速回線だ。これこそが一流のスポーツ選手とその他大勢を上げる要因である」

だから、繰り返し、繰り返し、その行動をし続けることで、脳に新しい神経回路をつくっているのですね。その神経回路が強くなることが、その行動が当たり前にできることになっていく、ということです。

一流のシェフも、プロのセミナー・研修講師も、一流の営業マンも繰り返し、繰り返し、その動作・行動をしているので、結果的に他の人ができないレベルで、その動作・行動ができるようになっていて「才能を発揮している」となっているのです。

本人にとっては、当たり前であっても、他人にとっては驚きの才能!となるのです。

これはあなたのこれまでの人生においても同様です。

あなたもこれまで生きてきて、「え、なんでこれみんなできないの?できるの当たり前なんじゃないの?!」と思ったことありませんか。誰でも才能を磨いて持っているのですが、気づいていないのです。自分にとっての当たり前は、他人にとって当たり前ではありません。

「あなたの人生の中で繰り返し、繰り返し磨いてきている能力は何でしょうか?」

感の良い人はこの問いだけで、自分が自然に磨いてきている才能に気づくでしょう。

それを見つけて、あの時も磨いていた、この時も磨いていた、とこれまでの人生での「点が線」となって見えてきたらしめたもの!これまでの人生で圧倒的に磨いてきた自覚が持てたでしょう。

今後は意図的にその才能をご自身の活動(仕事や取り組んでいるメインのこと)で活用していくことです。

繰り返し行動してしまうベクトルを紐解く

繰り返し、繰り返し行動するから磨かれて、才能となることは理解して頂けたかと思います。

「じゃあ、毎日、歯を磨いているけど、それは才能なの?」「毎日、毎日、ご飯を食べているけど、どんな才能になっているの?」と思うかもしれませんが、それは習慣ですね。。

繰り返し、繰り返し行っている行動とは、その行動をしたいからしているのです。繰り返しているということは、意識的にも、無意識的にもその行動・動作の奥には「心から求めていること」が隠れています。

人は自分にとって意味がないことは続きません。

会社員の方なら、仕事をすることに自分にとっての何かしら意味(お金を稼ぐだけでなく、その奥には家族を養いたい、安定した生活をしたい、人とつながりたいなど)があります。ボランティア活動を中心にしている方は、お金を稼ぐ以上に相手を救いたい、世の中をなんとか変えたいといった、自分にとっての意味があるはずです。

自分にとって何かしら意味があるから意識的にも、無意識的にも繰り返し、繰り返し、その行動をしてしまっています。

そして、その繰り返して行動した結果、磨かれた能力として才能があるはずです。

その才能にどうしたら気づけるかというと、これまでの人生をつぶさに丁寧に見ていくことです。

自分の中では当たり前にやってしまっているので、自分一人ではなかなか気づきにくいのです。才能発掘ではそれを炙りだすために、気づかせるために様々な問いがあるだけです。

ここでは、あなたが繰り返し、繰り返ししている行動に気づくための質問を厳選してお伝えしましょう。

そのために前提として理解いただきたいのは、あなたの行動の原動力がどんな方向に向いているのか?ということです。

あなたの人生が向かっているベクトルの中に、繰り返している行動があり、その周辺に磨かれている才能があります。

そのベクトルは、あなたが「心から求めいてること」です。

だから、その行動に取り組むことが努力という言葉ではなく、やりたいからやっていることとなるのです。

何かを実現したいということなのか、誰かとつながりたいということなのか、誰かを救いたいということなのか、、、。

「あなたは何を求め、どこに向かっているのか?」

あなたがどの方向にベクトルが向いて、行動をしているのかがわかれば、よりあなたが自然に繰り返している才能に気づくでしょう。

あなたが向かっているベクトルを見出すために下記の質問があるということです。下記の質問で複数でも思いつくこと限りのことを洗い出してくださいね。

・どんなことを考えている時、どんなことをしている時に「ワクワク」する?「これをやっているとエネルギーが湧く」ことは?

・あなたはこれまでも、ずっと「こうありたいな」と求めて描き続けてきた長期目標はどんなことですか?(考えているだけでなく、少しでも実現に向けて行動していること)

・あなたが「このテーマについてなら15 分以上でも話し続けられる!」と思えるテーマはどんなこと?

・あなたがこれまでも学んできて、今後も学び続けたいと思っていることはどんなことですか?

・あなたの欠乏感から、これまでの人生で繰り返してきたパターンは?(欠乏感=得たいと思いながらも得れていないもの・こと)

いかがでしたでしょうか。

いくつか共通する回答もあるかもしれません。あなたがどの方向にベクトルが向いて行動しているのか見えてきたでしょうか?

ベクトルが向いている方向があなたが「心から求めていること」です。その周辺に、これまでの人生で繰り返している行動があり、自然に磨かれている能力=才能があります。

まとめ

才能は、これまでの人生で繰り返し、繰り返し、磨かれてきている、とお伝えしてきました。

才能は、誰にでもあるもの。
であり、誰もが違う才能を持ちます。

それは、求めているものが違い、これまでの人生で磨いてきたものが違うからです。

あなたの人生の中で繰り返し、繰り返し磨いてきている能力は何でしょうか?

そこにあなたの才能が隠れています。

ぜひ、繰り返し磨いてきている能力を見つけて、自分のやりたいことや取り組んでいる仕事でその才能を活かしていってくださいね。