1943年に エドウィン・ハーバード・ランドは、3歳の愛娘の写真を撮りました。するとその娘は、撮った写真を「すぐに見ることができないの?」と尋ねたのです。
彼は娘のアイデアを現実にする方法について考え、4年後にポラロイドカメラの第一号を発表したのです。
もし、彼の娘が写真がすぐに出来上がらないことを知っていたら、あるいは彼は娘のアイデアを無視していたら、ポラロイドカメラが登場することはなかったでしょう。

また、ウォルト・ディズニーは娘を遊園地に連れて行った時に、手持ち無沙汰な親の姿を見た時に、大人も一緒に楽しめる遊園地の建設を思い立ったのです。
それまでアニメをつくっていたところから、ディズニーランドの建設を具体化していったのです。ディズニーランドの建設計画を各企業や市民に売り込むために「ディズニーランド」というテレビ番組を企画・放映し、ディズニー自らが出演してアトラクションやアニメーションの紹介などを行い、広まっていったのです。

ウォルト・ディズニーは、20世紀で最も豊かな創造性を持つ一人として、アイデアを生み出す技術を駆使して、世界最大級の総合エンターテイメント企業を作り上げました。あまりにも奇抜で幻想的なアイデアを思いつき、それを現実にする方法を考え、形にしていったからこそ、ディズニーランドの繁栄につながっていきました。

新しいアイデアの発想プロセス

その新しいアイデアの発想プロセスをウォルト・ディズニーはどうやって行なっていたのか?

それは、「空想家」「現実主義者」「批評家」という、自分の思考を3回に分けて考えたそうです。

まず、「空想家」として独創的なアイデアをどんどん生み出していく。自分が魔法の杖を持っていて、なんでも叶う、なんでもできると想像するのです。すると、限界を取っ払い、豊かな想像力があなたをどこへでも連れて行きます。「空想家」にとって、象は空を飛び、家はお菓子でつくられ、テレビはダンスをする。

この思考ステップでの目標は、できるだけ多くのアイデアを書き留めることです。斬新なアイデアであればあるほど良いですね。このアイデアは現実的ではないから、、、という視点はここでは不要です。

「空想家」になっている間は分析的な左脳のスイッチを切っておきましょう。アイデアを判断・検証することは、創造的な右脳を阻害します。アイデアを判断・検証する機会はあとでいくらでもできるのです。

次に、「現実主義者」として、「このアイデアを現実にするにはどうすれば良いか」という思考です。この段階ではアイデアをそのまま採用するか、マーケットに合わせるために修正するかを決めるのです。あとでそのアイデアを捨てることになっても、まずそれを現実的にするためにどうすれば他のアイデアと組み合わせられるかを検討する必要があります。その判断をする前に一つ一つのアイデアにチャンスを与えて考えてみる、ということです。

最後に「批評家」として自分のアイデアに潜んでいる欠陥を見極めていきます。なぜそれがうまくいかないのか、このアイデアを実行するとどんな問題や困難が発生する可能性があるのかを考えていくことです。

アイデア発想のプロセス、いかがでしょうか。

アイデアを形にしていく際に、最も大切なのは「空想家」と「現実主義者」になったあとで、初めて自分のアイデアを判定し検証することです。

大多数の人が「空想家」の段階で自分のアイデアを判定するので、アイデアを生み出すプロセスを阻害するだけでなく、そのアイデアをあまりも早くつぶしてしまっているのが多いのではないでしょうか。

たいていの場合、アイデアは最初のうちは奇抜に見えるかもしれないですが、少し修正したり、他のアイデアと組み合わせたりすると、ビジネスを成功に導く可能性があるのです。

アップルやホンダ、アマゾンといった世界有数の大企業が繁栄しているのは、創業者が生まれた家族の資産や社会的地位によるものではなく、優れたアイデアを生み出し、カタチにしたからです。

自分が生み出すアイデアの量と質を何倍も向上させることができれば、どんな人生が開けてくるでしょうか。

世界を変えるような事業を始めることができるかもしれないし、大勢の人の生活を変えて歴史に名を残すことになるかもしれません。きっとワクワクする楽しい日々を送ることができるでしょう。

優れたアイデアは、あなたの世界を変えるのです。